先日の飲み会で聞いた話。
権利と義務が表裏一体なのは説明を端折ります。
(はしおるじゃなくてはしょるなんだね。)
だけど、納税に関しては義務だけ課せられていて、権利がない、
その納税者の権利を守り主張していくのが税理士の使命であるとそんな内容。
まぁ、その通りかと思いますね。
ただ、前も書きましたが、何でもかんでも権利を主張するのは好きではありません。
実務的には、我々が戦うとしたら対税務署である場合が多いでしょうが、
税務署の方も9割方正しいこと言ってるんですよね。
で、先日の調査の結果を書いて無かったので、ついでに。(許可は得ています)
棚卸が問題になったのですが、調査対象となった過去3年間は毎年棚卸が減少してたんです。
評価方法に検討の余地があったものの、実際減少していたのですが、
その調査官が、
「棚卸資産を無いものとして計算すると通帳の残高とほぼ一致しますので、棚卸資産をゼロとして修正申告して下さい。」
と、複式簿記もクソも無いような事を言い出したんです。
最初は私も税金取りたいためにわざと言ってるのかと思ってたんですが、
どうやら本気のご様子。
そらあんた単なるキャッシュフローだろうに。
簿記を知らない所得税の職員が居るとは思いませんでしたよ。しかも上席で。
で、何度か税務署で話合い(というか怒鳴り合い)をして、
「確かにこの3年では棚卸が減少して所得が減っていますが、その前年度の棚卸が増えていく課程では預金の増加以上の所得が出ていたはずなんですけど。」
と、言ったらようやく理解してくれたようで、おとがめ無しになりました。
これ、税理士付いてない人だと修正になっちゃったんでしょうね。
恐いですよ。