税理士さんの税金とあまり関係のないブログ2.0

千葉県成田市で税理士をしています。「和して同ぜず」がもっとーです。口癖は「しょーがないよね。」HP http://www.office-nemoto.jp/ ※2009年以前の記事は消してしまいました。

仕訳(と税法)は常識でどうにかなる

こんにちは。

決算を組む作業は誰がやってもorドコに頼んでも結果は同じだと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、
私はそうは考えていません。
大きな違いが出ることは少ないですが、多少なりとも作った人間の意図が反映されます。
もちろん、会社が作った振替伝票をそのまま入力して完成、というような単なる作業ならば誰が作っても全て同じになりますが、
会社が作った伝票の間違えを訂正して、正しい決算書を作るのが会計事務所の最低限の仕事ですので、
その間違いに気付けるか気付けないかで最低限の仕事が出来るか出来ないかが関わってきます。

その間違いというのが税法の知識が必要なものから、そんなの一般常識でなんとかなるでしょ?というものまで様々です。
例えば、アパートを借りて、不動産屋さんにお金を払ったら、全額地代家賃ではなくて、
敷金、礼金、仲介手数料、支払保険料等に分ける必要があると気付けるか気付けないか、は一般常識の類だと思います。

格好良く言えばセンスとかいうのかもしれませんが、センスというのはもう少し高度な能力だと思うので、
上記ように積み重ねで間違いが減るものは一般常識に分類される気がします。
日々の積み重ねで直せるはずの間違いをいつまでも気付けないのは、
厳しい言い方ですが職務怠慢だと思います。

先日、先輩の税理士さんと、事務所の職員を募集するときに簿記の知識は必要か?
という話をしたのですが、その方は必要無いと話していて、
私は最初は否定的だったのですが、最近は必要無いと思うようになってきました。
1週間もあれば基本的なことは学習できますし、それよりも大切なものがあると思います。

ではまた。